I.N.R.I.

Igne Natura Renovatur Integra

今日、誰のために生きる? ひすいこうたろう×SHOGEN

 

 

ランキングに上がっていたので

読んでみました

 

 

ブンジュ村に伝わる

「幸せの3カ条」

 

  • ご飯が食べられることに、幸せを感じられるか
  • ただいまと言ったら、おかえりなさいと言ってくれる人がいるか
  • 抱きしめられたら、温かいと感じられる心があるか

 

 

「この世からお金というものがなくなったとしたら、

あなたは生きていける人間ですか?」

 

いつか紙幣は紙きれ同然となり、価値がなくなる時代がくる。

そんな時代を生きられるのは、愛を持っている人だけ。

 

 

 

・・

 

 

 

3歳の子が

「ショーゲンの言葉には、体温が乗っかってないから、私には伝わらない」

「言葉はね、相手をハグするように言うのよ。

ショゲンはお母さんから抱きしめられたことがないの?」

そういいながら僕に近寄り、

「私が抱きしめてあげるね」と言って、

ギューッと抱きしめてくれたのです。

 

※作中の挿絵お借りしています

 

 

 

 

一番印象深かった14章

 

 

11歳の狩猟の名手ブラウニーは

ショーゲンがうまく獲物を仕留められないことを本気で怒ってきます。

でも絵を描いている時、家のドアが風で開かないように、

何時間もドアの前に立っていてくれたことがありました。

ドアが開くと外にいる鶏が家に入ってくるので、

絵が台無しになるんです。

 

また3回マラリアにかかって生死をさまよった時には

ブラウニーは様子を見に来てくれていたことを

ブラウニー以外から来ました。

 

ある日のこと、ショーゲンが

めちゃくちゃ腹が立つことがあって

村のはずれにあるヤシの木まで走って行きました。

 

するとそこにブラウニーが立っていました。

「ここでも一人になれなかったね」

ブラウニーは笑いながら、僕に言いました。

僕がめちゃくちゃ腹を立てた時、

いつもここに一人になっていることを知っていたのです。

そして今ここに来ることも知っていた。

さらに、そんな僕を一人にしたらダメだって、

思ってくれていたんです。

 

ブラウニーがヤシの木の下で僕を待っててくれているという行動は

ブラウニーが日頃から僕を気にかけ、

見守ってくれているからこそできたことです。

 

そんなブラウニーは僕の絵を見て

「子どもたちのことを、そうやって絵に出来るってすごいね」

と言ってくれました。

そのころ僕が描いた絵はまさに「僕が感じたブンジュ村」なんですが、

それにイチ早く気づいてくれたのがブラウニーだったのです。

 

ある日、村会議で僕の心の在り方がなってない、と

コテンパンに言われていることをブラウニーが知りました。

すると自分が参加する日ではないのに、

村会議に参加してくれて、みんなに向かってこう言いました。

「ショーゲンの絵を見たら、わかるよ」

 

ショーゲン自身を見ていたらまだまだ未熟だと

感じるかもしれないけれど、

ショーゲンの絵を見たら

ちゃんと心が育っていることがわかる、と。

 

 

 

 

11歳の子がこんなにも自分以外の人に

心をもって接することができることに

驚かされました

 

今の日本人の11歳の子たちの中に

こんなにも人の内面を見れる子が

どのくらいいるのだろう?

 

日本に住む私たちは

一見豊かなようで、

心をどこかに

置いてきてしまっているような

そんな気がします

 

私たちが持つアフリカというイメージ、

少なくとも私の持つイメージとは

全くかけ離れていて

なんて心が豊かなんだろう!

子どもの頃からしっかりと

人間らしさ、心の在り方を教わっているんだと

 

 

・・

 

 

 

「一番最初に大切にしないといけないのは、自分だよ。

ショーゲンはいつも自分を置き去りにしているように見える。

それでショーゲンの魂は喜んでる?

自分の魂に失礼なことをしてはいけないよ

まずは自分の心を満たしてね」

 

自分の心を満たさない限り、

本当の意味で誰かの力になれないことを、

ブンジュ村のみんなは知っているからです。

 

 

「今日、誰のために生きる?」

「今日父ちゃんは父ちゃんのために生きるよ」

 

 

 

作品中にはまだまだ

素敵な言葉、

考えさせられる思いなど

たくさんありました

 

そんな貴重な体験をされた

ショーゲンさんが描く

挿絵を見ると

なんだか心が温かくなる気がします^^

 

 

※作中の挿絵お借りしています

 

 

 

 

 

 

 

 

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読んで頂き、ありがとうございます。

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